こんにちは!

大阪府寝屋川市のヘルパー弁護士、はちかづき法律事務所の塩見恭平です。

本日は、「人からお金を回収するのって難しいよね」というお話。

弊所でも、定期的に詐欺被害回復や、売掛金の回収依頼などなど、人や会社からお金を回収したいというご相談をいただきます。

でも、債権回収には①債権のハードル、②回収のハードルの2つを超える必要があり、困難であるということは必ずご説明します。

 

①債権のハードルとは、「YはXに対し、金★円を支払え」という判決をもらいうるハードル。

すごくかみ砕いて話すと、請求を通すためには、請求を立てて、崩されないようにしないといけない。 「貸した!証拠はない!」とか、「詐欺被害だ!でも外形的にはコンサル契約書がある!」とかはちょっときつい。

 

②回収のハードルとは、実際に、判決をもとに回収すべき金銭を手元に持ってくる作業。 ないとこからはとれません、「手元不如意の抗弁」最強説。

 

なので、消費者金融は、ある程度とりっぱぐれてもやむなしというマージンを得るために高金利で貸し付ける(主観です)。

比較的金利が低い銀行等は、不動産や保証人などの担保を取ったり、保証会社から代位弁済を受けることで、損しにくいシステムを作っている。

 

まぁ、でも、「返して!」とお手紙1通送ったら満額返ってくるラッキーパンチもまれにります。

先に述べたリスクを前提に、行くとこまで行ったリターンを考えて弁護士費用と天秤にかけていただくことを相談時にお勧めします。

 

「必ず回収します」と言って受任を迫るスタイルは(腕次第かもしれないけど)私には合いません。

ちゃんとリスクを考えていただく必要があると思っています。

 

そう考えると、会社の体力が続く限り回収可能な過払金請求や、保険会社から支払われるというある程度の安心感がある交通事故あたりに人気が出る理由もわかりますね。